悟りとはなに?この世は無常。すべては来てすべては去る。そこにヒントがある
こんにちは!
今回は「悟り」についてのおはなしです。
先日とある仏教の勉強会に参加してきました。
宗派の教義を取りさって、信仰として仏教を学ぶというものです。
2千年以上にわたって真理を探究し続けてきた仏教の智慧。
その智慧を教義にしばられることなく学ぶことができます。
今回の勉強会では「悟り」についての学びをしてきました。
「悟り」については、わたしごときが文章にできるしろものではありません。
しかしながら、幸せをかたる上では「悟り」はさけることができません。
なので気づいたことをすこしずつ 、ブログを通じておはなししていこうと思っています。
宗教の目指すもの
世界にはさまざまな宗教があります。
それぞれに異なった教義がありますが、そのめざすところは同じかもしれません。
そのめざすところは、真理に至るということでしょう。
キリスト教の聖書には次のようなことが書かれています。
「真理は、あなたがたに自由を得させるだろう(Veritas liberabit vos)」(ヨハネによる福音書8.32)
また、哲学も真理への到達をめざしているものです。
そして、仏教のめざすところも真理への到達です。
真理とはなにか?
では、真理とはなにか?
真理とは宇宙の理。
この場合の宇宙とは、人智をこえたなにかのこと。
仏教では、宇宙の理、つまり真理へいたることを「悟り」と言います。
「悟り」にいたることができれば、あらゆる苦痛から解放されます。
そして完全なる幸せをえられるようになります。
真理はことばにはできない
真理は人智をこえたもの。
その真理をことばで説明することは、おそらくできないでしょう。
お釈迦さまは「悟り」をひらいたものの、これをことばにすることはできないと思ったそうです。
しかしそれではほかの人が救えないので、みんなに語るかたちでことばにしていきました。
そのことばをまとめたものが「お経」になります。
悟り
お釈迦さまは、ガンジス川のほとりにある菩提樹の下で、7日間の瞑想ののち、夜明けの明星(金星)とともに悟りをひらかれました。
そして。
「タタ ギャタ、タタ ア ギャタ」
と言って悟りをひらかれたそうです。
このサンスクリット語を日本語にすると。
「ありのままに来る。ありのままに行く」
という意味になるそうです。(細かい解釈は学者によって変わるようです)
仏教用語では「如来如去」と言うそうです。
ガンジス川の流れをみて、その流れの一点はたえず変化し続けていると気づく。
菩提樹からは、自分は自然の一部なのだと気づき。
明星(金星)からは、自分は宇宙の一部だと気づく。
すべては宇宙から成り、自然も人もすべて一つである。
そのすべては「無常」であると気づきました。
永遠に変わらないものはない。
たえず変化し続けている。
たえず無常である。
それが 「ありのままに来る。ありのままに行く」ということになるのです。
そして「無常」に気づかれたことが「悟り」をひらかれたときでした。
無常とはなにか?
この世は「無常」ということは、何もかも変わっていっていくということです。
それは、何かを失うことであったり。
健康な人が病気になるということであったり。
老いることであったり。
死ぬということであったり…
それが「無常」というものだということです。
そして。
なにかを得ることも。
病気が治ることも。
新しく生まれてくることも。
それも「無常」です。
色即是空
「無常」の意味はこれだけでありません。
「無」の概念である「色即是空」も説明しなければいけないのですが、今のわたしではまだ説明できません。
「無」については、さらに学びを深めたのちにおはなしをしていきたいと思います。
無常を受け入れる
真理は宇宙の理です。
それゆえに人間では変えられないものです。
自力ではどうしようもないのが、真理である「無常」です。
つまり「無常」は受け入れるしかないということです。
それは、何かを失うことや、病や死ということも受け入れる。
そう言うことになります。
「悟り」にいたる道のりとして、受け入れざるをえないということです。
「無常」を受け入れた先に
「無常」を受け入れることができるか。
「無常」を受け入れることができれば、病や死の苦しみ、恐怖を乗り越えられるということになります。
しかし受け入れることはとても難しいでしょう。
そこで、こう考えてみるのはどうでしょうか。
なにかを失い、なにかを得ることも、「無常」だと書きました。
ということは。
「良いことはやってくるし、悪いことは去っていく」
こう考えると、こころが楽になりませんか?
悟りへいたる。それは完全なる幸せへのみち。
まずは「無常」に思索をめぐらせてみましょう。
今回はここまでで!
最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさまに幸せが届きますように!
感謝!
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「祈りはたいせつ。宗教ではなく信仰として。こころの健康のために」