生きがいを見つめなおす。人生100年時代。いまやりたいことはある?
こんにちは!
今回は、人生100年時代をみすえて、生きがいを見つめなおしてみようというおはなしです。
人生100年時代
いまやりたいことありますか?
人生100年時代といわれています。
わたしの勤めていた施設では、90歳代の方が多くおられました。
80歳代の年齢でしたら若いほうになります。
98歳の方が83歳の方に、「83歳やって、あんた若いなあ。まだ赤ん坊やないの」と笑い話をしていました。
83歳でも赤ん坊かあ。
わたしは今が50歳。
利用者さんからは、「あんたまだ50歳。わかいなあ」といつも言われます。
100歳まで、まだ50年もあります。
老後を退屈にしないためにも、自分はなにをやりたいのか。なにに生きがいを感じるのか。
見つめなおしておくのもよいかと思います。
生きがいをうしなっている
わたしは高齢者介護施設で、たくさんの利用者さんと接してきました。
そんな利用者さんからは、「まさかこんなに長生きするとは思わなかった」とよく聞きます。
そして、「まいにちが退屈でしかたがない」、「いまさらなにもする気になれないわ」、「はやく死にたいわ」と言われる方が多く見られます。
そうかと思えば、それとは反対の方たちもおられます。
いつもだれかにはなしかけている。虫メガネを使ってでも本を読む。ひ孫のための編み物をする。みんなに発表するために勉強する。
わたしがスマホやタブレットを使っていれば、「それどうやって使うの?」「なにができるの?」「わたしも買いたいわ」とかこんなこと言われる方もおられます。
そのちがいはなんなのかというと。
いまやりたいことがあるか、ないか。
生きがいを持っているか、持ってないかということになると思います。
まずは自分のことから
わたしはそのような方と接する職についています。
なので、生きがいをなくされている方になにができるのか?を考えなくてはいけないのですが、そのまえに必要なことがあると思います。
まず自分の生きがいはどうなのか?
そこが見えてなくては、他者と生きがいについて話し合うことはできないと思います。
自分自身も100歳まで生きるかも知れません。
それもみすえてここからは、自分自身の生きがいを見つめることのおはなしになります。
生きがいは幸せ
このおはなしでは、生きがいと幸せを結びつけています。
幸せを感じない生きがいは、義務になると思っています。
わたしの考える生きがいとは、なにかをしていることによって幸せを感じられるものです。
なにが幸せ?
どんなときが幸せなのか?
それは人それぞれかと思います。
ただ、共通点はあるようです。
マズローは、他人を助けることは幸せを感じられる、と言っています。
アドラーは、他者への貢献が幸せを感じられるもの、と言っています。
つまり、人とつながって貢献ができるものに、幸せな生きがいのヒントがあると思います。
長続きする幸せ・長続きしない幸せ
「幸福学」研究者の前野隆司さんは、幸せには長続きしないものと、長続きするものがあると言われています。
〇長続きしない幸せとは
金、モノ、地位によるもの。
〇長続きする幸せとは
健康や自主性、社会とのつながり、自由や愛といったもの。
長続きしない幸せは、お金を貯めることや、モノを集めることや、会社などでの地位、などが当てはまります。
長続きする幸せは、人のつながりを感じられるもの、こころや身体が元気であり続けられるもの、自分で行動できるもの、などが当てはまります。
人とのつながりに生きがいを見いだす
マズローもアドラーも、人とのつながりが幸せを感じる要素だと言っています。
さらに前野隆司さんは、人(社会)とのつながりが、長続きする幸せを感じる要素だと言っています。
わたしの見てきた、生きがいをなくされている方たちは、孤独な方が多いです。
人とのつながりを感じられるものに、生きがいを見いだすことができれば、それが生涯にわたっての幸せな生きがいになりうるのではと思います。
幸せな生きがいを感じられるものの例
幸せな生きがいを感じられるものの例を挙げてみます。
家族とのふれあい。ボランティア活動。コミュニティに所属する、運営する。人になにかを教える、教わる。だれかとおはなしする、される。人前で歌をうたう、聴く。楽器を演奏する、聴く。
まだまだたくさんあると思います。
商売も、他者への貢献ができるものなので、幸せや生きがいを感じるものとなりえます。
生きがいは人それぞれ
ここまでは、幸せは人とのつながりと結びついているもの。
そして、生きがいは幸せと結びついているものとしておはなしを進めてきました。
いまやりたいことが、人とのつながりを持てるようなものであれば、それは幸せな生きがいとなっていくのではないかと思います。
しかし、生きがいを感じるものは人それぞれです。
前述したものは、参考程度にとどめておくとよいかと思います。
このおはなしでたいせつにしたいことは、生きがいをなくさないようにすること。
そのために、いまやりたいことや、生きがいを見つめなおしてみるということです。
さらに自分の生きがいがはっきりとわかることで、生きがいをなくされている方への手助けができるようになるかもしれません。
生きがいを見つめなおす
わたしも、100歳まで生きるとすると、まだ50年もあります。
いまのうちからやりたいことや生きがいを、見つめなおしておこうと思っています。
自分はいまなにがやりたくて、どんなことに生きがいを感じているのか?
気を長くして生きがいと向きあってみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、生きがいを必要としているだれかの助けになれるかもしれません。
自分のために、他者のために。
今回はここまでで!
最後までお読みいただきありがとうございます!
みなさまに幸せが届きますように!
感謝!
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