学びは人生の楽しみ。いくつになっても遅くはない。「哲学入門」(ラッセル)から

こんにちは!

わたしは学生時代まったく勉強をしたことがありませんでした。

高校の時は夏休みの宿題なんか提出したことなかったです。

今回は、そんなわたしが学びに目覚めるきっかけとなったおはなしです。

そのきっかけは「哲学入門」という本でした。

教科書にも出てくる、”ラッセル・アインシュタイン宣言”のバートランド・ラッセル先生がこの本の作者です。

無学なわたしが入門という文字に騙されて買ってしまった本。

それは論理哲学と言う分野の本でした。

そんな本との出会いから学びに目覚めていくおはなしをしていきます。

まったく勉強しない男

わたしは我ながらあっぱれなほどまったく勉強しない男でした。

勉強をする意味がわからず、やる気がぜんぜん芽生えませんでした。

中3の成績表。5段階中
ほぼすべてが”2”(笑) (1は基本的につかない)
最後のコメントは良いこと書いてくれてます

知らないことを知らない

勉強はしないけど、知的な雰囲気だけはとても好きでした。

そして、そんな男が大人となって、ほかの大人たちの前で一生懸命に知的なお話をしてみようとする。

悲しいかなどうしてもうさん臭くなってしまう。

それは圧倒的に知識が少ないから。

でもそんなことを知らないわたし。

わたしは、知らないことを知らない大人でした。

ある日のこと、わたしに向けてこんなことを言われたことがありました。

「勉強してない人は頭が悪いからや。頭悪いから勉強してもできない。あほはあほや」

あまりのくやしさに、その日の夜は眠れませんでした。

哲学入門…

このできごとはわたしの中でとっても大きくて。

「よし勉強しよう。頭悪くても勉強できるようになってやる」

こう誓いました。30歳半ばの時でした。

何から始めるか。

うーん、まずは哲学だな。なにかかっこがいいから。

そうしてamazonで「哲学 入門」で検索して出てきた本がこの「哲学入門」でした。

評価も高いし、すぐに購入しました。

そして夢と希望を抱きつつその本を開いてみてびっくり。

まず字が小さい。

そして数式が出てくる

演繹や帰納といったわけのわからない言葉が出てくる。

そう、この本は、「論理哲学」という分野の本なのでした。

amazonにやられた。と後悔しました。

作者はあの”ラッセル・アインシュタイン宣言”の人

なんとしてでも読む

しかしもう買ってしまったのだから読もう。勉強するのだ。

そんな気持ちで読み始めましたが…

1時間たっても1ページも読めてない。

わたしにはむずかしすぎる…あきらめかけると…

「頭が悪いから勉強してもできない。あほはあほや」

あの言葉が頭に浮かんできます。

くそーっと、無理やり読んでいきます。

知らないということを知る

すると次第に、話の内容が分かってくるようになりました。

その話の内容は超要約すると。

「この世の中はわからないことだらけ」
「しかしそのままにしてはいけない。それが哲学なのだ」
「このバートランド・ラッセルが物事の考え方を示してあげようではないか」

そして。

「この”机”はなぜ”机”なのか?
ラッセルがそれを証明していこうではないか」

と事細かく”机”についての定義を考察していきます。

そのあとも世の中のいろんな物象、その定義を証明しようとしていきます。

わたしはこの本を読み進めることで、物事はこういう風に考えるのか。そこまで細かく見ていくのか。

それがわかってきました。

だから知的になっていくのか。

わたしは物事をそんなに深く学ぼうとしたことがない。

わたしはそのことを知らなかったのだ。

そして知らないことを知らなかったのだ。

「学び」それは人生の楽しみ

この本によって学びの楽しさに目覚めることができました。

それは人生の楽しみを見出した瞬間でもありました。

それからはどのようなできごとも学びにつなげられるようになり、わくわくが止まらない人生となりました。

あのとき題名に騙されてなかったら、こんなわくわく人生を送れてないかもしれません。

今になれば、この本によって論理的思考(ロジカルシンキング)を教えてもらったのだとわかりました。

「哲学入門」もスピリチュアル

「哲学入門」は論理哲学というものです。

コンピューターの基礎理論となった哲学です。

そこには完全に論理で固められた世界があります。

論理で語ることのできないスピリチュアルなどが入るすき間もないものです。

しかしながらこの本の最後の一文は。

「哲学が観想する宇宙の偉大さを通じて、心もまた偉大になり、心にとって最も良いものである宇宙と一つになれるからである」

こう締めくくられます。

どのような哲学も最終的にはスピリチュアルなもの、つまり宇宙(真理)を目指しているのでした。

そしてこの本は、わたしのスピリチュアルなものへの目覚めの布石になっていたのでした。

つまりわたしのあらゆる分野の学びへの目覚めとなってくれた本なのでした。

学びはいくつになっても遅くはない

学びに年齢は関係ないと思っています。

千里の道も一歩から。やればはじまるものだと思っています。

学びたいと思えば、そのきっかけとなることがおきてくれる。

学びはわたしの人生をとても豊かなものにしてくれました。

もし現在なにかを学びたいと思っている方がおられれば、なんでも良いので本を1冊読み切ってみてください。

なにかがひらけるかも知れません。

今回はここまでで!

最後までお読みいただきありがとうございます!

みなさんに幸せが届きますように!

感謝!

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