「フラットの感覚」【3/18～21 断食護摩修行・スウェットロッジ体験記】

3月18～20日まで、京都綾部の山中で三日間の断食護摩修行を行ってきました。
断食をあけて翌日は同じ会場にて、ネイティブアメリカンの生まれ変わりの儀式、スウェットロッジセレモニーに参加してきました。

断食護摩修行は、食と水を断ちながら、七回の護摩修行に取り組みます。
二年前の春分から始めた断食護摩修行は、最初は自分へのチャレンジとして始めました。
何回か取り組むうちに自分を整えることの大切さに気づき、今ではチャレンジではなく、日常の中での欠かせない修行となりました。

修行に取り組むことで、普段当たり前のように頂いている、食と水の有り難さを感じます。
自分で生きているのではなく、食と水に生かされているのだと知ることができます。
護摩修行にて不動明王を炎に感じ、そのエネルギーによっても生かされているのだと感じながら、ただただ感謝の祈りを込めます。

今回の断食護摩修行では、護摩の炎と交わり、ともに修行したみなさんたちと一体となり、それが無限になにかとつながる感覚が強くありました。
そのつながりの間には、なにも障害物がなく、凹凸もなく、枠もなく、ただただ透きとおる、循環するなにかのつながりがそこにあるような感覚でした。
それは抵抗力ゼロのなにかでした。
蛇口をひねって出る水が、なにもつっかえることなく、ホースの抵抗もなく、ひねればひねるだけ水が無限に出ると言った感覚です。
喜怒哀楽を感じながら、根源的にはフラットななにかを保っている感覚でした。

今回はこのような感覚のままスウェットロッジに入りました。
猛烈な熱さを感じ、条件反射で熱に抗おうとしながらも、フラットななにかはそこに自然に在ります。
フラットななにかは一体なんなのだと、考えたくなったりします。
考えようとしたとき、「おそらくそれを知ってもなにも変わらない」と直感したりします。

そうして気がつけば、スウェットロッジが終わり、テントの外に出て、ともにセレモニーに参加したみなさんとハグをしたり思いをシェアしたり、ぼーっとしたりしています。
このなにかを言葉にすると、ただただ「フラット」だと、この一言のみです。
フラットに関しての思考はここでやめます。
あとはこう意識します、「この体験を社会で活かしていくために行動する」と。

今回も深いつながりを感じる出会いをいただきました。
三日間の断食護摩修行から、スウェットロッジセレモニーまで、つながりを感じ深める、有り難い時間をすごしてまいりました。

無事に満行。渇き飢えていても良き顔になります。このあとの水が甘露のように超うまいのです。

断食明け食の梅流しとキャベツ。宿便出るまでひたすら食べて飲みます。とにかくうまい。ありがたや。

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