言うことをきかない子どもたち

言うことを聞かない子どもたち

私は20年もの間、たくさんの子どもたちや大人たちに合気道と言われるものや、スポーツチャンバラなるものを教えてきた。
教えると言えば聞こえが良いかも知れないが、その教え方が悪くて生徒たちに多くの迷惑をかけてきたと思う。
私の教え方はと言うと「それをやれって言っただろ」、「なんでそんなことをする」、「やる気がないのか」などの言葉を使うようなもので、今思えば相当ひどいことを言っていたと思う。
こんな教え方に付き合ってくれた練習生たちには心の底から申し訳なかったと思っている。

私には児童福祉の分野で働く友人がいる。
彼女は個性豊かな子どもたちや自閉症などと言われる子どもたちの支援をする仕事をしている。
彼女が接している子どもたちは、言うことが聞けない子だと、そう大人が言う子どもたちだ。
「ここに座って」「じっとしてて」「それはしないで」などと言っても、それを聞かないか、ものの数秒か数分で再び自分のしたいことを始めてしまう。
そう言われている子どもたちと接している。

私は現在ひとつだけスポーツチャンバラの教室を教えている。その生徒たちは人一倍個性豊かな子どもたちだ。自閉症と言われている子もいる。
私はこの教室を始めたときに途方に暮れた。言うことを聞いてくれないのだ。コミュニケーションを取るにもどっと疲れるほどの気疲れもする。

私は先程の女性に相談した。以降はMさんとしていく。
「子どもが言うことを聞いてくれないんだよ」と相談を始める。
「それは指示の意味がわからないからじゃないですか?」とほっこりした口調でMさんは答える。

指示の意味とはなんだ?
私は理解が追いつかない様子をMさんに見せたと思う。
そんな私を見てMさんは、
「子どもたちは、なぜそれをするのかの意味がわからないと動かないですよ」とこう続けて、
「逆に意味がわかればその子たちは自分で動きますよ」とさらに続けて言う。

思えば私は子どもたちに言うことを聞かすために言葉を吐いていたのだろう。
なぜそれをしてほしいのかと言うことは別に伝えなくても分かるはずだと思っていたのかも知れない。
ほっこりとした雰囲気でMさんはこちらを見ている。
「それをする意味を伝えることに手を抜いたらだめですよ」と、ほっこりとした雰囲気の中から強く突き刺さるものが飛び出してくる。
今まで手を抜いているつもりはなかったのだが、妙に納得させられるものを感じた。

もしかしたら私は子どもに対して先生や大人にはなろうとしていたが、ただただ人間同士の関係にはなろうとしていなかったのかも知れないとそう思う次第であった。

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