「今を生きる人たち」【徳島県海陽町旅行記1】

徳島県海陽町まで一泊二日の旅をしてきました。
初日は現地で開催されるスウェットロッジセレモニーに参加してきました。

阿波海南という太平洋が見える町から、海部川という美しい川を沿ってひたすら北上し、山深くに入った支流沿いの、ひっそりとしてとても空気が良い場所に会場がありました。
会場はゲストハウスHi-COLOR handworksさん。
藍の畑を育て、藍染めをして、藍染めの体験会や自然とともに生きるためのさまざまなイベントを主催されています。

会場までの道中は、遥か水平線がゆったり弧を描く緑の海、雄大で優しい山々、空を写し、川底を透かせ見せながら流れる川、そのすべてが調和したような景色が肌に染み込むような感覚になります。
私の住む神戸市や兵庫県とは明らかになにかが違うと、そのように感じながら現地へ向かいます。
本降りの雨が降るなか車を走らせながらフロントガラスから入る、霧がかかり、色合いの薄くなった景色にも美しさを感じます。

現地へ到着すると、四歳の子どもちゃんから七十歳をこえる方まで、四十名を越える方々が集まっておられました。
大人たちはみんな、生きるとはなにかを模索し、学び、体験し、実践している人たちです。
さらにみんな共通するのは、自然を愛し、地球のすべてを愛してるということです
学び、体験し、満足するだけでなく、学びと体験をどう社会に活かすのかを考え、語り合うような方たちです。

二十歳代の若者も多く来ていました。
この若者たちの発する「ラブ&ピース」をあらわす言葉は、軽い気持ちで言っているのではなく、真摯で本気なのだと目の当たりにしました。
その背景には、学びと体験の場の情報を自ら捉え、自ら足を運び、自ら学び体験し、そして実践しているという事実があります。

自然とともに生きておられるHi-COLOR handworksオーナーさんの姿にも、心が脈動させられるようなバイブレーションを感じます。
このような人たちからは、過去を悔やむのでなく、未来を悲嘆するのでもなく、淡々と今できることをしているのだということを感じるような気がします。

この場のパワーに自分の人生が変わるような感覚のなか、兄弟姉妹たちとともに、大雨のなかスウェットロッジで祈りと歌を捧げました。
スウェットロッジが終わり外に出た瞬間には雨が止み、太陽が雲からのぞきはじめています。
ティピでのパイプセレモニーがはじまる頃には、天気は晴れへと変わっていました。
ネイティブ・アメリカンでは、祈りとともにあるときこのようなことは「いつも起こることだ」と伝えます。

セレモニーの企画、準備、運営に携わる方たちのおかげで、整える場に居させてもらうことができます。
とても大変なことで、とても有り難いことです。
有り難うございます。

オーナーさんの落ち着きとパワーの相まる、ファミリー感の濃ゆい居心地の良いゲストハウスです。

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