幸せに歳をとること

幸せになるためにどうしたら良いか?

多くの人が考えるテーマだと思います。

お金?

物?

地位?

娯楽?

あっても困らないし、あると楽しいですよね。

これらは一時的には幸せを感じられます。

しかしこう言ったものだけに幸せを求めていると、人生の終着駅に近づくにつれ毎日は虚しいものになっていくでしょう。

それはわたしが介護施設でそういった方を多く見てきた現実です。

スティーブ・ジョブズも人生の終焉にあたりこう言っています。

「私がずっとプライドを持っていたこと、認められることや富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている」

人間は歳を重ねるにつれ、嫌でも脳も身体もいろんな能力が衰えていきます。

お金にこだわる人は使い道がなくなっていきます。

誰かに施すにしても、惜しさから手放せなかったりします。

物にこだわる人は使い道がなくなっていきます。

物そのものが虚しく見えるようになります。

地位にこだわる人は、優越感を求めるために本当の感謝ができません。

まわりの人は歳とともに衰えたその人から離れていってしまいます。

娯楽を求める人は、歳を重ねるにつれてだんだんと娯楽が楽しめなくなっていきます。

脳も身体も衰え、娯楽自体ができなくなっていきます。

歳を取ると脳は衰え、意識的に抑えられていた欲求への歯止めが効かなくなってきます。

もっともっと、金、物、地位、娯楽がほしいとなっていきます。

しかし、金、物、地位、娯楽、そのどれからも幸せは手に入らなくなっていきます。

そしてその限界を目の当たりにしたとき、

「生きてる意味がない。死にたい」

と思うようになるのです。

そのような方はこのようなことを言われます。

「お金持っててももう使い道があれへん」

「昔はたくさんいろんな物集めてたけどもう興味ないし意味ないわ」

「俺は一流企業に勤めとったんや。今はなんも役に立てへん。生きてても意味がないわ」

「旅行も行かれへん、何もできひん、テレビ見てても面白くない、楽しいこといっこもあれへん」

わたしはこう言われる多くの方々と向き合ってきました。

しかしながらそれとは真反対の方もおられます。

金、物、地位、娯楽にこだわらずとも幸せそうな方です。

そういった方は、どんな小さなことにも感謝の気持ちをお見せになられます。

いつも心からの「ありがとう」をおっしゃいます。

何よりも生きていることに深く感謝しておられます。

そして今生きていることを楽しんでおられます。

いつも書いていますが、この世界は”持ちつ持たれつ”で循環しています。

感謝の実践は、”持ちつ持たれつ”の”持ちつ”の実践となります。

感謝は他者貢献になります。

他者貢献は幸せを感じるための重要な要素です。

自分でできることは自分でやり、自分でできないことは人にしてもらう。

そして感謝する。

幸せそうな人はそうやって持ちつ持たれつを実践されています。

金・物・地位・娯楽を求める前に、今できる持ちつ持たれつを実践して行く。

それが本当の幸せにつながっていきます。

それは歳を重ねるにつれ、どんどんと深まる幸せになっていくのです。

最後までお読みいただきありがとうございます!

みなさまに幸せが届きますように!

すべてのことがらに感謝します!

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