「個性あふれる子どもたち」【スポチャンくらぶ】

個性あふれる子どもたち【スポチャンくらぶ】

先日、”子育てサポートグループぼちぼち”さまが主催されている”スポチャンくらぶ”の講師を務めてきました。
スポチャンとはスポーツチャンバラという武道発祥のスポーツの愛称です。
スポーツチャンバラについては検索していただくと動画等がたくさんありますので興味のある方は調べてみてください。

当講座は二ヶ月ごとに開講していましたが、感染症対策の関係から昨年は一回しか開講できませんでした。
今回は昨年の九月以来の久しぶりの開講となりました。

ここに来ている練習生たちはみんな個性あふれる子どもたちばかりです。
しかし社会ではその個性を悪いものとして見ているように感じます。
普通といわれる人たちから、他の人とは違うからと言っては抑えつけ、みんなと同じように考えろ、同じように行動しろと、個性を尊重することなく同調の圧力をかけているように思います。
個性あふれる子どもたちが生きづらい状況を、普通といわれる人たちが作り出しているのではないかと感じたりします。
この講座ではその個性と向き合うことが、講師として私のできることだと思っています。

練習の終わりに感想を一人一人がシェアする時間で、一人の中学生が言いました。
「このコロナで人と人が会う機会が少なくなっている。人と人が直接会って接するこういった場が大切なのだと思う」と。
やはりこの子たちは直感が鋭いといつも感じます。ものごとの本質を直感的に捉えることができているのだと思います。
スポチャンという競技をただ楽しんでいるのではなく、その本質を言語化できる感性がすごいと感じるのであります。

私はかつて、スポーツチャンバラの教室を毎日いろんな場所で開き、強い選手が何人も所属しているような道場を運営していました。
勝つスポチャンを教えていましたが、同時に勝ちを求めることの不毛さを学びました。
ある時から勝つスポチャンを教える道場のあり方への疑問がつのり、武道とは何なのか?人生とは何なのか?幸せとは何なのか?と言ったことと真剣に向き合うようになりました。同時に、勝つスポチャンから人生を楽しむスポチャンへと方向を変えていきました。
この変容期には、勝つことを求めていた練習生にとても迷惑をかけてしまいました。
その時にはじめた学びが、現在の癒しを伝える活動の原点のひとつになっています。

いまの私にとってスポチャンは、子どもたちと向き合うための、ひとつのツールだと考えています。
このすばらしいスポーツは、とっても楽しく自由に動き回ることができ、かつ武道にもなるという非常に優れたものだと思っています。
スポチャンの練習を通じながら、生きることについて、少しでも自分にとって良いものを感じてもらえればと思いながら講師を務めさせていただいています。
わたし自身、毎回子どもたちと一緒にスポチャンを楽しみながら、子どもたちからたくさんのことを学ばせてもらっています。
いちばん得をしているのは私かも知れないと思う次第であります。

いつもスポチャンくらぶを企画し、子どもたちを集めてくれるぼちぼちさんに感謝いたします。

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